肩を並べて


「つぎは なにをかいてほしい?」

乗り慣れない電車に長い時間揺られながら。

時間潰しに持ってきたお絵かきで、黙々と絵を描いています。

2人だけでの遠出は久しぶり。

すっかり手がかからなくなったなぁ。

その横顔を見つめながらしみじみ。

「これは くつ(靴)ね」

「これは くまさん」

絵もずいぶんと上手になりました。

  

いつからだろう。

彼女のペースに合わせて、ゆっくりじっくりやっていたのに。

今では肩を並べ、同じリズムで歩いている。

背中を追う日もそう遠くないはず。

一緒に歩いていられるように。

願いは祈りに近くなる。