涙の一歩


あれあれ?

来ないなぁ。

思わず一言。

「ちびpoeちゃん、行っちゃうけどいいの?」

チラッと私を見ただけで、お友達と早速準備を始めています。

 

待ちに待ったお泊まり保育。

前もって昼寝やシャワーを済ませ、夕方登園。

あんなに嫌がっていたのに。

もうすっかりみんなの輪の中で、楽しそう。

ポツンと残されたこちらは、少しフクザツな気持ちになりました。

  

そしてお迎え。

最初に見せてくれたのはおばけのカード。

見ると、スタンプが全部埋まっています。

「ないちゃったけど、ぜんぶおせたの!」

「とくに3ばんのスタンプはさがすのたいへんだったんだから!」

その誇らしげなお顔が嬉しくて。

思わず涙が出てきてしまって、慌ててグッとこらえました。

「ちびpoeちゃんは特に心配してたんですけれど、カレーはおかわりするし、すぐに寝付いて全然起きませんでした」

クラスいちと言えるくらい臆病な彼女を先生たちも心配していたのでした。

その成長に眩しくなりました。

でも。

また1つ手から何かが離れていったよう。

何気ない毎日にも、そろそろタイムリミットが見え隠れしています。

改めて。

その毎日を大切に。