それは生まれて次の日。
入院先のベッドに腰かけ、隣の小さなベッドに眠る娘をスケッチしたときのこと。
「あれ?Tさん(夫)?」
生まれたてのシワシワのお顔だけど、確実にパパ似だと気づいた瞬間を今でも鮮明に覚えています。
あれからもうすぐ5年。
すっかり顔つきは変わったけれど、相変わらずソックリだとまわりは笑います。
—
間に合わない!と慌てた朝。
気分は沈んでいました。
先に車に乗っていてもらい、戸締まりをして、慌てて乗り込みます。
後部座席は静か。
出発できるかな?と振り向くと。
笑顔の二人が…なんか逆!
夫の眼鏡をかけると、それはそれは同じお顔になるちびpoeちゃん。
思わず吹き出しました。
沈んだ私の心を励ますための粋な計らい。
二人の優しさで、気持ちはするするほぐれます。
さあ出発。
運転しながら、うれし涙をぐっとこらえた朝でした。