はじめのワクワクを憶えていないのがさびしい。
思い出すのは、ひたすら机に向かって、
「気を抜いたら、抜かれちゃう」とせっせと手を動かしていたこと。
いじめや孤立を経験したこともある私にとっては、環境を変える、自分を取り戻す手段でもあり、必死でした。
それでも。
最初は、初めてのことにワクワクしながら、濃い鉛筆を握ったはず。
園から帰って、すぐに机に向かう娘は、それはそれは楽しそうです。
分からないことにぶつかり、考え、発見し、花丸がもらえる。
きっと頭の中は猛スピードでキュルキュル回転してる。
「たのしいべんきょう」を手に、彼女はどこへ向かうのでしょう。
ワクワクをずっと忘れないでいてほしいな。