流れる汗と土埃がたつほどの乾いたグラウンド。
ベトベトになりながら頬張る綿アメ。
ようやく日が暮れて汗が引いた頃、バーベキューで盛り上がる庭先から、大きな花火がドーン、ドーン。
これぞ夏。
夜更かしした眠い目をこすりながら、翌日は、プロのバレエ公演を観に有楽町へ。
セリフは一切なく、あるのは生のオーケストラ演奏。
そのなかで、全身で、指先で、情緒豊かに表現される踊り。
身構えたり、うっとりしたり。
小さな瞳は真剣です。
今コツコツやっていることが、やがてはこうした表現豊かな踊りにつながること。
少しでも感じていてくれたら。
その晩のベッドでは、興奮しておしゃべりしたかと思うと、突然寝息が聞こえてきました。
まるでスイッチを切ったかのように。
夢ではきっと未来のバレリーナ。