月別アーカイブ: 2016年3月

楽しい帰り道

  
ち:「でね、おうちにあそびにいくことになってぇ」

p:「そうなんだぁ」

ち:「そうなんだぁ、すてき!じゃああれをもっていって…」

てっきり話しかけてきたのかと答えると、

声色を変えてもう1人のちびpoeちゃんが答えます。

1人なのに、そこには何人もいて、女の子だったり、男の子だったり。

何人出てくるのかしら。

今どこにいる設定なのかしら。

自転車を転がしながら観察します。

かと思えば、突然の大熱唱。

こちらももちろん、作詞作曲ちびpoeちゃん。

よく通るその声は、遠くのお散歩中のお姉さんをビクッとさせます。

寒い間はお休みしていたてくてく散歩の帰り道。

また楽しい時間が始まりました。

あ、できちゃった!

  
オレンジ色のがんばりカード。

スタンプがぽつりぽつり。

クラスのみんなはもう2枚目でスタンプはあふれんばかり。

新しいことが苦手なちびpoeちゃん。

運動は怖さが先に立ち、安全を確認できるまでなかなか一歩が踏み出せない。

そんな彼女を忍耐強く待ってくれる担任の先生。

最近ようやく鉄棒に気持ちが乗ってきたので、それを逃すまい!と毎日がんばって指導してくれています。

ああ、今日もがんばってる。

園庭を囲むようにしてある通路から眺めながら近づくと…

くるくるくるん!

あ!

思わず拍手をしながら駆け寄る私。

次の瞬間には鉄棒に足をかけ、くるん。

あれ!できちゃった!

先生にとっても予想外。思わず声が出たよう。

コツコツやるからこそ、達成感は何倍にもなる。

諦めないその姿勢。

うさぎの耳のようにぴょんぴょん飛び跳ねる長い髪を、その笑顔を、きっと忘れないでしょう。

ささやかな冒険

  
こちらをチラチラ振り返る顔はとても心配そう。

見ればトレードマークのまゆげがハの字になっています。

お店の外にいる私もソワソワ。

人の波を縫って視線を送るので、自然と身体はユラユラします。

通り過ぎる人の怪訝そうな顔。

順番が回ってきました。

背伸びをして、お金を置き、大きく頷きます。

ティーン向けのファンシーショップ。

店員さんもゆっくり対応してくれました。

小さな袋を大事そうに受け取ると、振り向いた顔はまぶしいくらいの笑顔です。

昔のように近所に駄菓子屋さんはないので、気軽におつかいに行くことはまだできないけれど。

少しずつできることを増やして自信をつけさせてあげたい。

レジに並んで自分でお金を払う。

何てことのない日常だけれど、彼女には冒険でした。

彼女との日々はささやかな幸せを思い出させてくれます。

次はどんなことをしようかな。

一緒になって楽しませてもらおう。

あきらめないで

  
寒い間、ずっとお留守番だった自転車とストライダー。

自転車はとうに小さくなって、ハンドルに漕いだ膝が当たりそう。

「いらないの!」

補助輪のない自転車は怖くて、なかなか新しいのを欲しがりません。

久しぶりの暖かい日。

「自転車に乗ってみようかな」

さすがに小さいので、お下がりのストライダーに挑戦。

グラグラするし、やっぱり小さくてお尻も膝も痛い。

むくれた顔でしばらく乗ると、

突然

「あきらーめーなーいでー」

何度も何度も大熱唱。

ええと、どこかで聴いたような。

岡村孝子!

あなたの夢をー

あきらーめーなーいでー

なんて今のキミにぴったりなんだ!

しかも昭和テイスト!

嫌なことをユーモアに変えるのはパパ譲り。

私も見習いたいな。

ユーモアって余裕があるってことだものね。