月別アーカイブ: 2016年2月

2代目poe

 
生まれてから5年余り。

いったい何度このお顔を描いてきたことでしょう。

フォルムや髪型は変わっても、変わらないのはたれ目ちゃん。

最近では同じ目のキャラクターを見かけると、

「あ!ちびpoeちゃんだ!」

すっかりお馴染みになりました。

そんな彼女は、お風呂上がりの曇った鏡にキュコキュコ描くのが日課です。

今夜は何を描いているのかな。

「ちびpoeちゃん、かけた!」

見ると、ちゃんとたれ目になってる!

「めのぐりぐりをななめにかくんだよ」

レクチャーまでしてくれました。

嬉しいような、複雑な気分。

いろんな作品を見せて、たくさんの引き出しを作ってあげなくては。

2代目poeじゃ、あんまり売れないよ(笑)

手作りバレンタイン

  
ラジオからは

ラブソングのオンパレード。

キッチンからは

甘い甘いチョコレートの香り。

楽しそうに手を動かしているのは大きい方のヒト。

小さい方のヒトは、工作に夢中で、チョコレート作りに目もくれません。

彼女が選んだイチゴチョコレートとピンクのトッピング。

まるでキキララみたい。

主役のはずのパパのお口にはあまり届かず、気づけばちびpoeちゃんがペロリと平らげました。

来年はパパじゃない誰かのために作ろうと言い出すかしら。

  

自分のコトバで

  
この絵の動物、かわいいな。

わぁ怖い顔してる。

きれいな色だなぁ。

まだ歩けないほど小さい頃から、ギャラリーでたくさんの作品を見てきたちびpoeちゃん。

自分のコトバを持ち、経験と重ね合わせられるようになった今。

自然と作品への想いが出てくるようになりました。

電車に揺られ。バスに揺られ。

周りをキョロキョロ、ときにじっと見つめて、意外と口数は少ない。

何でも思ったことが口から出てくるという時期は過ぎ、

胸の内でいろいろ考えるようになってきたようです。

あなたの目にはどんな風に映っているのか。

もう探ることでしか分からない。そんなことが増えるのですね。

せめてたくさんのものを見せてあげよう。

二つの同じ背中を追いながら、想いを新たにした冬の午後。

決戦を終えて

  
「がんばっていってくる」「オニにまけない」

口をキュッと結び、まっすぐな眼差し。

待ちに待った節分の日。

彼女にとっては1年で一番怖い日。

その気合いを後押しするように、髪を編み、がんばれと思いを込めます。

泣いて「おやすみする!」というんじゃないかと思っていた朝。

決戦に向かう勇者のように出かけていきました。

大袈裟ではあるけれど。

なにせ昨年は西洋風のホラーな鬼に三度も捕まり、抱きかかえられ、恐怖を植え付けられたのです。

それから1年、ずっと節分に怯えていました。

仕事をしながら、時折手を止め、

「大丈夫かなぁ。大泣きかなぁ。」

早々とお迎えに行くと…

ケロッとして「いっぱいまめをなげたの!」

どうやら戦いに勝ったようです。

先生も驚いていました。

クラスの誰よりも泣き虫で、初めても怖いことも大嫌い。

そんな彼女が笑顔で帰れるなんて。

一緒に作った恵方巻も、ほとんど1本食べられました。

昨年まで食べきれなかったのに。

小さくしてやっと食べていたのが嘘のよう。

子どもの成長は目覚ましい。

ある日突然ひょいっとハードルを飛び越える。

気を抜いていたら気付かないくらいにあっさりと。

眩しいなあ。

目をそらさずに見ていたい。

受け継がれるもの

  
日があまり当たらない古い平屋のおうち。

冬は本当に寒い。

夫の祖父母が暮らした小さなおうち。

義父が大きくなった場所。

夫たちが少年時代、夏中過ごした場所。

今では祖父母はあたたかで安らかな天国へ旅立ち、誰もいなくなったおうち。

ついにもうすぐ取り壊されるという。

私は2人と少ししか過ごせなかったけれど、やっぱり歴史あるものがなくなるのは哀しい。

昔から愛されそこにいたものたちは強く美しい。

どんな思いでこれを買ったのだろう。

そのときは若かったのかな。

アンティークと一言では言い表せない時を刻んだものたち。

思い切って、その中から食器棚とサイドボードを譲り受けることになった。

ずっと着物で暮らしたという祖母。

やっぱり選ぶものは素敵だ。

いろんなことを考えながら、ひたすら吹き上げた。

しばらく手付かずだったのに、新品のように綺麗になった。

光が降り注ぐ、斜天井の2階のリビング。

ずっとそこにあったかのように、そして私の心の隙間にも、ぴったり収まった。

娘の記憶の中には、2人はほとんどいない。

それでも何か感じるのだろうか。

優しくさすりながら、

「あじわいぶかいね」

夫の目にはどう映っただろうか。

これからはずっと我が家を見守り続ける。

大切に。大切に。

背筋を伸ばして暮らしていこう。