月別アーカイブ: 2015年11月

ひとつひとつできるにつれて

  
カウンターごしに小さな頭がちょこんと出ています。

私はソファに腰掛けて、見ているのを気づかれないようにチラチラ。

パブロンのCMを見た途端、小さなマイチェアを抱えてキッチンへ。

「きょうはぜんぶあらうから、ママはやすんでて」

真剣な眼差しで、キュッキュッキュ。

立派に洗い上げました。

その健気さに、ママは泣きそうになりましたよ。

その前日。

遊びに夢中の彼女を買物へ誘っても、腰を上げません。

「じゃあお留守番してる?」

「うん、いっておいで」

寂しくないようにテレビをつけて、ソワソワしながら夫婦で買物へ。

30分は経ったでしょうか。

「ただいまー」

シーン。

眠そうだったから、寝ちゃったかな?

そっとリビングに向かうと、頬杖をついてEテレの科学番組に見入っていました。

心配して損した…

ひとつひとつ、できなかったことができるようになる。

嬉しいけれど、それは、ひとつひとつ、親から手を離れていくことでもある。

いつまでこうしていられるかしら。

季節も手伝って、ちょっとセンチメンタルなひととき。

思う存分楽しんで

  
「あと なんにちで くるの?」

指折り数えて待った、いつもとは違う連休。

はるばる長野から、いとこファミリーが泊まりに来てくれました。

新しい家族も増え、それはそれはにぎやかでした。

家族ってつながっているんだなぁ。

どんなに離れていても、すんなり仲良く遊びます。

流れる空気も穏やかでやさしい。

そしてこちらも指折り数えて待った、おもちゃ博物館。

オリジナルリカちゃんが作れるとあって、大人もルンルンでした。

芯の通ったちびpoeちゃんは、迷わずささっと全てをセレクト。

なかなか決められずあたふたしていたのは私の方。

ここでも見知らぬお友達の輪に、

「仲間にいーれーてー」と臆することなくズンズン入っていく彼女。

そしていつのまにか輪の中心になって、あれこれ指示を出します。

すごいなぁ。見ていて清々しい!

笑い合えるお友達と思う存分遊ぶ。

いろんなことを吸収して、また大きくなるんだろうな。

  
右は私のセレクト。

ドレスがエクシー(セクシーと言いたいらしい)でやだぁと言われました。

ガラスの靴にしたけど、指が透けていて残念な感じ…

おくちパクパク

  
仕事から帰って夕食までの忙しい時間。

絵本を読んだりワークをやったり。 

時には何人いるの?というくらい1人でおしゃべり(シルバニアで)

ちびpoeちゃんはその日の気分で楽しい時間を過ごしているようです。

今夜は机に向かって何かやってるなぁ。

途中、書けない文字を教えてとやってきます。

「ご飯できたよ〜」

「ママ、いつもありがとう!」

口をパクパクさせた、紙のちびpoeちゃんが素敵な言葉をかけてくれました。

てっきりお友達への手紙だと思っていた。

うれしいなぁうれしいなぁ。

だからがんばれちゃうんだよね。

強い決心

  
「わたしはちゅうしゃしないの!おかあさんがすればいいの!」

予防接種を受ける会場は、幼いながら覚えていました。

少しでもそちらに向かうのがわかると、大泣きで抵抗したものでした。

というのは、私の話。

まさに耳にタコができるくらい聞いた話です。

それなのに、静かな車内。

インフルエンザの予防接種を受けに病院に向かっているのに。

今までは受ける直前まで内緒にしていました。

それが余計に不安や恐怖につながっていたとわかり、

今年は娘にちゃんと説明して納得してもらいました。

だからって怖いのは変わらないはずなのに。

きゅっと口を結び、一点を見つめる強い眼差し。

泣いたのは針を刺した後、薬液が入っていくときだけでした。

健気ながんばりに、こちらが泣きそうになりました。

大きな大きな一歩です。

後日、ご褒美のように、大好きなばあばから手編みのマフラーが届きました。

さっそく園に巻いて行って、自慢しています。

あたたかさと愛情。

きっとしっかり受け止めています。

守られているから、強くなれるのね、きっと。

お父さんのように

  
「お父さんと間違えられちゃった」

嬉しそうに戻ってくる父。

サイクルモノレールで、お父さんはこっちに乗って、と言われたそう。

毎日ジョギングを欠かさず、シーズンに何度か大会にも出る父は、確かに若い。

普段は恥ずかしがって、孫にもデレデレしないけれど。

遊園地に行こうと言い出したのは、父なのだ。

最後は二人で手をつないで、とっても嬉しそう。

澄み渡った青空。

紅葉し始めた木々。

子どもたちの声。

何て平和なのだろう。

見守る母も私も、その顔は緩んでいたはず。