いつもお腹の中に、「ちいさいちびpoeちゃん」がたくさんいます。
この時期はみんなでこたつに入ってみかんを食べているそう。
風邪をひいた先生のために、出張したら、「ちいさい先生」を連れ帰ってきちゃったとか。
いやいや、風邪を引きやすい時期なのよ。
「ちいさいちびpoeちゃん」こたつから出て治してあげてね。
「オレンジだったけど、ピンクはとられちゃったの」
背の順は真ん中より少し前。
プールは苦手。
鉄棒も縄跳びも怖くてなかなか進まない。
これといって目立つところはない彼女。
お遊戯もいつもやりたい役はまわってきませんでした。
それでも、与えられたものを誰よりも真面目にこなしてきました。
そして。
ついに最後の発表会。
なんと主役を射止めたのです。
幕が上がると最初に出てきたのはちびpoeちゃんひとり。
少し声を震わせながら、全身で演じます。
その姿はとても堂々としていて。
感動が湧き上がってきます。
すべてがうまくこなせる訳ではないけれど。
できることをコツコツやる姿勢。
それはこうして身を結び、彼女をとびきり輝かせる。
眩しいなぁ。
また少し大きくなった彼女がそこにいました。
自転車はとうに小さくなって、ハンドルに漕いだ膝が当たりそう。
「いらないの!」
補助輪のない自転車は怖くて、なかなか新しいのを欲しがりません。
久しぶりの暖かい日。
「自転車に乗ってみようかな」
さすがに小さいので、お下がりのストライダーに挑戦。
グラグラするし、やっぱり小さくてお尻も膝も痛い。
むくれた顔でしばらく乗ると、
突然
「あきらーめーなーいでー」
何度も何度も大熱唱。
ええと、どこかで聴いたような。
岡村孝子!
あなたの夢をー
あきらーめーなーいでー
なんて今のキミにぴったりなんだ!
しかも昭和テイスト!
嫌なことをユーモアに変えるのはパパ譲り。
私も見習いたいな。
ユーモアって余裕があるってことだものね。
いったい何度このお顔を描いてきたことでしょう。
フォルムや髪型は変わっても、変わらないのはたれ目ちゃん。
最近では同じ目のキャラクターを見かけると、
「あ!ちびpoeちゃんだ!」
すっかりお馴染みになりました。
そんな彼女は、お風呂上がりの曇った鏡にキュコキュコ描くのが日課です。
今夜は何を描いているのかな。
「ちびpoeちゃん、かけた!」
見ると、ちゃんとたれ目になってる!
「めのぐりぐりをななめにかくんだよ」
レクチャーまでしてくれました。
嬉しいような、複雑な気分。
いろんな作品を見せて、たくさんの引き出しを作ってあげなくては。
2代目poeじゃ、あんまり売れないよ(笑)